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病気の話

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糞便検査について

2012.08.24

<糞便検査が必要な時>
・軟便や下痢をしている、便に血が混じる、便に虫がいる、真っ黒でドロドロの便をするなど、普段と明らかに見た目が違う時
・下痢など便の異常はないが、嘔吐、体重減少があるとき

長いこと続く軟便や下痢などには、フードが合っていなかったり、ホルモンに関連した病気や小腸の病気が隠れていたりすることがあります。そして、飼い主さんのお話や症状(いつから便の異常があるのか、排便回数が多くなっていないか、便の量が極端に増減していないか、嘔吐があるか、元気・食欲はあるか、最近フードを変えたり、新しい食べ物を与えたりしたか、その他に症状はないか等)から、診察を進めていきます。

<検査方法>
(1)直接法:糞便を直接スライドガラスに薄く乗せ、顕微鏡で観察する
 便がお家でとれなかった場合には、院内で採便棒を使用して少量の便を採取します。
 お尻の穴に棒を突っ込むので驚かれるかもしれませんが、痛みはほとんどないのでご安心ください。簡単に検査することができ、糞便検査の基本となります。便を持ってきてもらった時でも、腸内細菌のバランスなどは新鮮な便で見た方がよい場合があるので採便させて頂くことがあります。
(2)浮游法:飽和食塩水で糞便を溶かし、比重の差を利用して寄生虫卵を検出する直接法では検出しにくい寄生虫卵や原虫を検出することができます。
ジアルジア

(3)ジアルジア検出キット:肉眼では発見できない糞便中のジアルジア抗原を検出する 直接法、浮游法では検出しにくいジアルジアという原虫の感染を簡単かつ正確に検出することができます。

(4)糞便中ウイルス抗原検出キット:犬・猫に腸炎を引き起こすウイルスを検出する肉眼では検出できないウイルス(パルボウイルス)の感染を診断することができます。

<検査から分かること>
(1)(2)の検査からは、消化管内寄生虫感染の有無(犬回虫→子犬で多い、猫回虫→子猫・野良猫・外に出かける猫で多い、コクシジウム→子犬・子猫で多い、壺形吸虫・マンソン裂頭条虫→野良猫、外へ出かける猫で多い、瓜実条虫→ノミの寄生がある動物で多い、
その他、糞線虫、犬小回虫、鉤虫、鞭虫、など)、消化不良の有無(でんぷん粒→おやつのボーロなど、残渣など)、消化管内細菌の異常増殖の有無(芽胞形成菌、酵母、らせん菌など)が分かります。③の検査ではジアルジア感染の有無が、④の検査からはパルボウイルス感染の有無を診断することができます。

コクシジウムオーシスト瓜実条虫嚢胞犬鞭虫卵犬回虫卵犬小回虫卵

<検査に必要な糞便の量の目安>
1~1.5gあれば充分な検査ができます。病院に持ってきていただく便量の目安は親指の第一関節までくらいの長さあれば充分です(勿論、全部持ってきていただいても構いません)。

ウンチは様々なことを教えてくれますが、ウンチの異常は様々な病気で起こってきます。
たかがウンチ、されどウンチ、毎日目にするものですので、愛犬・愛猫の健康のバロメーターとして注目してみてください。

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