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病気の話

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夏のお散歩

2009.08.03

これから暑い日が続きますね。暑さに弱いワンちゃんたちの受難のシーズン到来です。
暑さを避けて夕涼みがてらお散歩へ。あれ?お散歩から帰ったらワンちゃんの調子がおかしいぞ?なんてことがあったらご用心。今回は夏のお散歩の注意点についてお話しましょう。

イラガ刺症
公園の木の下や並木道の下を通りかかったときに突然ワンちゃんがキャンキャン鳴いて足を着かなくなっちゃった、見てあげようと思っても触らせてもくれない、こんな症状が年々増えてきました。これはイラガ幼虫を踏んでしまったことで生じるイラガ刺症です。イラガ幼虫は梅、柿、桜、杏、かえで、栗、プラタナスなど多くの樹木にいて、日本にはイラガ、アオイラガ、ヒロヘリアオイラガなど約30種類の種類が生息しています(写真はヒロヘリアオイラガの幼虫)。
幼虫の期間は6月から9月でこの時期に被害が続出します。幼虫には毒棘があり、これに触れると電気が走ったような激痛を感じます。犬の場合、幼虫を踏んでしまうため刺される場所のほとんどは肉球で、見てもあまり変化はないことが多いですが、赤く腫れてくることもあります。痛みを感じている時間はおよそ1~3時間ほどですが、その後かゆみが出てくることがあります。治療としては痛がる足の肉球をガムテープでそっとペタペタしてあげて目に見えない棘を抜き取ってあげたあと、流水で洗ってあげましょう。できればその後抗ヒスタミン剤かステロイド剤の軟膏を塗布してあげるといいでしょう。放っておいても一晩で治っていることも多いです。上記の木の下を通る時は注意してあげてください。

熱中症
お散歩から帰ってきたけどいつまでたっても息が荒く体が熱い。口を大きく開けて舌を出しよだれを垂らしながら浅くて速い呼吸…。これは熱中症かもしれません。特に太った犬や、パグ・フレンチブルドッグなどの短頭種は要注意です。ワンちゃんは足の裏にしか汗腺がないためハアハアと口で息をして体温を下げますが、散歩の後や締め切った室内や車内に置かれた場合などはなかなか体温が下がらず、熱中症になってしまうことがあります。体温が41度以上になると死亡することもあります。雨上がりのアスファルトは地面の近くを歩く犬にとってまさに高温多湿。冷たい水を飲んで治まればよいのですが、治まらない場合は積極的に冷やしてあげた方がいいかもしれません。わきの下と内股のリンパ節のところにアルコールをかけて扇風機や冷風ドライヤーで風を送って気化熱で冷やす方法がよいですが、全身を濡らして冷風をあててもいいでしょう。でも冷たい氷水に漬けたりすると体表の血管が収縮して逆に体内に熱がこもってしまうため逆効果になるので注意してください。ぐったりと倒れてしまったり痙攣した場合などは体を冷やしながら病院に直行してください。

肉球のやけど
日が落ちたからそろそろお散歩の時間。でもちょっと待ってください。靴をはいている人間はわからないけど、日中の太陽に照らされたアスファルトは日が落ちた後も高温になっていることがあります。お散歩から帰るとしきりに肉球を舐めて痛そうにしているようなら肉球のやけどかもしれませんよ。冷たいタオルで冷やしてあげてください。特に室内犬は肉球が角質化してなくて柔らかいため注意が必要です。真夏日ではアスファルトは80度以上の高温になっています。夏の散歩の前には必ず地面を手で触ってみてください。飼い主さんのちょっとした注意で防げるのですから。

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